★本日はお忙しい中、有難うございます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
Farashaさん:どうぞ宜しくお願い申し上げます。
★それではまずは、ありきたりな質問から、、、最初にベリーダンスを始めたきっかけは?
Farashaさん:、ベリーダンスは友人の紹介で初めて見に行きましたが、とても印象的で、すぐに魅了されました。女性が女性らしくあることを謳歌するしなやかさや強さや自然さにはとても惹かれましたし、異国情緒あふれる音楽は耳に強い印象が残りました。
踊りと音楽の関係が、なんとも言えない匂い立つようなハーモニーを醸し出していて、その世界観がこの上なく美しく思えました。また、ソロで踊っているダンサーを見て、「一人で踊ることができるベリーダンス」に興味を持ちました。ジャズやヒップホップ時代は皆で合わせるユニゾンの美を追求することが多かったので、そういう形ではなく、マイペースで出来て、個性を出せるオリエンタル世界のダンスに新鮮な魅力を感じました。ベリーダンスは本来「オリエンタルダンス」という名前です。
オリエンタルの世界特有の女性らしい表現、女性らしい表現、個性の表し方、音楽のムード、音とダンスの関わり、今でも全て面にとても魅力を感じています。
Farasha & TK Orchestra ~華やかなオリエンタル音楽とベリーダンス~
★もともとは別のダンスをされていたんですね。
Farashaさん:はい、小さい頃からバレエ、ジャズダンス、フラメンコなどをやっていて、大学4年間は慶應義塾大学のDancing Crew JADEの一員としてジャズダンス一色の生活を送っていました。ベリーダンスを始めてからは、女性らしくあるという事をダンスでも日常生活でも、より楽しむようになりました。
私自身はどちらかというとさっぱりしていて男っぽい性格なので、フェミニンさを意識することは楽しく新鮮でした。
★そうなんですか?
Farashaさん:はい、そうなのですよ。ベリーダンサーの方は、思っているよりもサバサバした方が多いと思いますよ。服装に関しても、私は普段は女性らしい服よりも活発に動ける服が多く、黒や地味な色が多かったです。だからベリーダンスのお衣装を選ぶ時に華やかなピンクを着たりふんわりした生地を身に着けることはとても新鮮でワクワクしました。
ベリーダンスを始めた頃、初めての発表会の前に、鮮やかなトルコブルーやフューシャピンクを身にまとい、スカートを履いて、女性らしくキラキラした世界に浸るのはとても楽しいなと思いました。周りの仲間に刺激を受けて、髪を伸ばしたり、お化粧ももっと工夫したり、意識を高く持つようにすることは、女性らしさが全肯定される気持ちがして、とてもパワーが沸きます。
私がベリーダンスを始めたのは子供を産んでからでした。子供を持つと、日常の中で自分の為の時間というのは気がつかない間に失われていきがちです。ベリーダンスを始めてからは、踊っている時だけでなく、自分の事をケアしたり、ゆったり音楽を聴いてストレッチをしたり、美しいものを見たりする時間が、私にとってはとても大事な時間になりましたね。
★お子さんが生まれてからベリーダンスを始めたのですね。
Farashaさん:はい、そうです。私は2人子供がいまして、今二人とも中学生ですよ。
★本当ですか!中学生のママには見えないですね!!
Farashaさん:有難うございます(笑)。子供が産まれてから、とくにベリーダンスの魅力を強く感じるようになりましたね。
★大学時代もJadeでダンス活動をされていたそうですが、その頃からベリーダンスは知っていましたか?
Farashaさん:学生時代はベリーダンスについては詳しく知らなかったです。学生時代はジャズやヒップホップを踊っていました。当時から学園祭、イベント、フェスティバル、クラブやホテルのショー等で踊っていました。当時はダンスブームの走りでしたので、まだダンス人口も今ほど多くなくて面白い時代でしたよ(笑)
★小さい頃にニューヨークとサンパウロにいらっしゃったという事ですが。
Farashaさん:小学校の時はニューヨーク、中学校はサンパウロにいました。バレエはニューヨーク時代に踊っていました。
★バレエも踊られていたのですね。ではダンス歴自体はとても長いのですね。
Farashaさん:はい(笑)ダンス歴はとっても長いです。
★他のダンスもいろいろ経験されていて、他に皆さんに伝えたいベリーダンスの面白い所はどこですか?
Farashaさん:ベリーダンスの真髄が音楽と一体になることを目指しているところ、そして、ダンスと音楽の即興の世界ですね。特にエジプシャンスタイルの場合、ダンサーに対しての一番の褒め言葉は「貴女は音と一体になっているね」という事です。
肉体的に難しい技を連続して繰り出すよりも、音楽との絶妙なハーモニーを醸し出すことが、このダンスの素晴らしさです。音楽とダンスのハーモニーが、即興で行われるのが醍醐味の一つです。
Farasha & 檜山 学(アコーディオン) ~ダンサーとミュージシャンによる即興~
Farasha & 平井ペタシ陽一(ダラブッカ) ~ダンサーとミュージシャンによる即興~
最初はベリーダンスが大好きになり、次第にアラブ音楽も大好きになりました。音楽がなければダンサーは踊れないし、ダンスと音楽が一体なのです。アラブ音楽は不思議と日本人に合った「わびさび」を感じる時も多いです。「ため」や「呼吸」もなんとも言えない魅力があり、人生観でさえアラブ音楽に影響される面があるほどですね。
Farasha & Alladeen ~エジプシャンスタイルの旋律とベリーダンス~
そしてその音楽から生み出されるダンスが、一人一人違っていて良いという事も魅力です。女性一人一人の体つきも違うし、同じ曲を踊ってもそれぞれの持ち味があります。見ている方もそれを楽しむことができます。
一人一人の個性を愛し、認め合って、楽しめるのです。一つの曲に対して、「こういう自己表現があるのだな」という事で、誰かの踊りを見て人生勉強になったり、元気をもらう事が出来たり、自分自身の事を見つめ直すことにも活かせます。 現在の日本のベリーダンスにおいて特徴的な事は、女性の観客が圧倒的に多い事でしょうか。女子が女子を応援し、お互いのダンスを楽しむという、独特な世界観が繰り広げられているのは興味深いですね。
★男性はなかなかベリーダンスショーに足を運びにくい印象があるのですが、男性は見に行っても良いのでしょうか?
Farashaさん:もちろんです。アラブ音楽とこの踊りの文化を是非一緒に楽しんでいただけるといいですね。良く驚かれるのですが、どこのベリーダンスショーに行っても女性がとっても多い事は確かですね。
でもカップルでも、お友達同士でも、ご家族連れでも、一度いらして頂ければ、アラブ音楽やベリーダンスの魅力や異国情緒ある雰囲気をきっと楽しんでいただけると思いますので、是非とも足をを運んでいただければと思います。奥様に連れられて、またはお友達に連れられてベリーダンスショーに通うようになり、今ではすっかりベリーダンスファンという男性も多いですよ。
★普段ベリーダンサーとしてどのような生活を送っていますか。
Farashaさん:週末はショーに出演することが多いですね。平日は自分の主宰スタジオのFODSS(フォッズ)でレッスンをしています。
毎月、様々な地方での公演やフェスティバルがあり、遠征もします。遠くにワークショップなとで教えに行き、生徒さんたちが練習して下さり、翌年にその作品を踊って見せてくださったりするととても嬉しくやりがいを感じますね!
各地のフェスティバルでの楽しみは、各自の先生方やお弟子さんにお目にかかれることですね。私の弟子の生徒さんや、弟子の更に弟子の生徒さんにも会えたりして、また輪が広がり、そして繋がることができて、とても嬉しく思います。
週末は忙しいことが多いですので、平日になるべく休みを取るようにはいますね。でも休日・・と言っても打ち合わせや、自分のスタジオの事務の仕事等は・・・ついついしてしまいます(笑)
★ほぼお休みはないのですね。本当多くのイベントに出演されていて、Farashaさんのお名前をよく目にします!
東京国際ベリーダンス大会(TIBC)の司会を務められていますが、この大会はどういう大会で、その魅力はどういうところにあります?
Farashaさん:TIBCはとても素晴らしい大会ですね!私も第一回目から総合司会を務めさせて頂いておりますが、主催のJoeさん(Deseos Productions)が本当素晴らしい人で、日本のベリーダンスを活性化するために、とても愛を持って開催して下さっているのですよ。誰にでも分け隔てなく愛を持って接して下さるJoeさんの人望もあると思うのですが、皆とても前向きに参加できる大会で、システムもとても分かりやすく公平で、ステージの環境もよく、ステージ裏でもとても和気藹々として笑顔が溢れている大会です。最終的に集まってくるダンサーのレベルもとても高く、大会が毎年続いているという事は、それだけ多くのダンサーや先生方に支持されいている証拠だと思います。
TIBC2013のGalaショーにゲスト出演するFarasha
実際に優勝されている方は、皆さん大活躍されていますよ。海外からも参加者がいらして、地方の方も多く、「こんな素敵なダンサーが全国に大勢いるのだなあ!」と毎回感銘を受けます。毎年よい思い出ができますので、リピーターが多くて、去年出場された方が、「今年もチャレンジします!」と言っていらっしゃる方は大変多いですね。本当に素晴らしい大会です。
★DSBelly:これからの活動予定や目標などありましたら、教えてください。
Farashaさん:ベリーダンスをもっと沢山の方々に知って頂きたいと願っています。そしてもっと日本で多くの方々にベリーダンスの楽しさを味わって頂きたいと思っています。
私は、自分の主宰スタジオであるStudio FODSS(フォッズ)に集まって下さる方達との繋がりは、人生の宝物の一つです。毎週一回でも毎年積み重ねていくことで、強いい絆が生まれて、ベリーダンスを通してとてもよいご縁を頂いています。
また、最近、全国各地に呼んで頂ける機会がとても多く、微力ながらベリーダンスの普及のお手伝いが出来れば思い、各地を訪れています。「知りたい!」「学びたい!」「踊りたい!」というご要望があれば、私で良ければ喜んでシェアさせて頂きたいと思っています。 「私の母はベリーダンスを習っています」、「私の妻はベリーダンスを踊っています」、「親子でベリーダンス教室に通っています」と語る方々が最近増えてきて、とても嬉しいです。そのためにも講師である私達ベリーダンサーの一人一人が研鑽を重ね、一人一人がこのアートに対する意識を高くもち、ベリーダンスの輪を良い形で皆で広めていきたいと思っています。
★DSBelly:ベリーダンスをこれから始める方からよく聞かれることはなんですか?
Farashaさん:「ベリーダンスをこれから始めたい」、という方に度々聞かれる質問が幾つかあります。
まずは「運動神経がよくないんですが…」という質問です。「ちょっと太めなんですけど…」、「お腹は出せないんですけど…」などをご心配される方がいらっしゃいます。
全く問題ないですよ!ベリーダンスは体に優しいダンスで、どの入門クラスでも分かりやすく踊りやすい動きからスタートします。そしてベリーダンサーの間では、むしろ丸みがあって女性らしいボディラインが憧れられていますし、動きも映えて美しいです。教室ではお腹を出している方もいますし、出していない方もいます。女性達は皆自分自身が心地よいと思う服装でレッスンを受けています。私もレッスン中はお腹を出していないことが多いですよ。 また「私の年齢でも大丈夫ですか?」「クラスに馴染めるか不安です」と質問もよく受けます。私自身も大人になってからベリーダンスを始めましたので、全く問題ありませんよ!体に無理がありませんし、年齢に関係なく、いつでも始められます。
また、ベリーダンスを通して知り合う方は、ご自分のお仕事やご家庭やライフスタイルを持ちながらも、ご自分自身だけの時間を大切にしたいと思っていらっしゃる方がとても多いように感じます。だからこそ、なぜだか知らない女性どうしてもすぐに打ち解けて気が合う事が多い印象があります。このように女性同士の時間を過ごすこと自体が、癒しやパワーの源になるところも、魅力の一つですね。
★DSBelly:それでは最後の質問なのですが、ベリーダンサー、又はベリーダンスをこれから始める人に一言お願いします。
Farashaさん:ベリーダンスは一つのライフスタイルだと私は感じています。ベリーダンスを続けることで自分の中にキラリと光る時間をずっと持ち続けて行けたらいいですね。皆様のベリーダンスライフを応援しています!
★DSBelly:有難うございます。 本日はお忙しい中有難うございました。 今後もFarashaさんの活躍を応援しています!
PROFILE |
Farasha(ファラーシャ) http://www.farasha.jp/ http://www.fodss.jp/
米国&ブラジル育ち。FODSS(フォッズ)主宰。幼少時よりN.Y.でダンス教育を受け、数々の舞台を踏む。Mishaal(米)の元でベリーダンスを学び始め、Lulu from Brazilに師事。現在も世界各国の著名舞踊家に指導を受け続けている。2009年に東京・八王子でStudio FODSSを開校。FODSS舞踊団を率いて国内外で多数のショーに出演。舞台・TV等の振付、音楽プロデュース、入門書・DVDの監修・出演なども行う。全国各地でワークショップや講演活動を行う他、国際大会やフェスティバルの司会・ゲスト・講師も務め、オリエンタルダンスを踊る喜び・見る楽しさ伝える事に情熱を注ぐ。
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