今回はトルコ・イスタンブールのベリーダンサー、国際的にも有名なトルコ最大のベリーダンスフェスティバルRAKKAS ISTANBULのイベントプロデューサーのSerkan Tutarさんにインタビューさせて頂きました。
★DS Belly:
本日は貴重な時間を有難うございます。
SERKANさん: こちらこそ有難うございます。
★DS Belly:
まずお聞きしたのは、ベリーダンスをいつ始めて、そのきっかけを教えてください!
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SERKANさん: 10歳の時にエジプトでベリーダンスを習い始めました。ベリーダンスを始めたのは、そういう運命だったのだと思います。
とにかくそこの頃からダンスと音楽が大好きで、その中でも特にオリエンタル音楽やダンスが好きでした。
13歳になった時にトルコに戻ってきて、その頃もダンスは大好きだったのですが、今のようにインターネットもなかったですし、ワークショップなんかもありませんでした。
とにかく情報が少なく、ベリーダンスの先生を探すのが大変だった為、16歳まではビデオを何回も見て練習していました。
16歳からはトルコでもベリーダンスを習ったり、エジプトまで行ったりと、とにかく常に学ぶ姿勢を大切にしています。
それは今もそうですし、今後も学び続けたいと思っています。
私が17歳の時に初めてプロダンサーとしてショーを行ったのですが、 |
それは本当に素晴らしい体験でした。
その夜から今までずっと20年近く踊り続けています。
たまに私がベリーダンスを選んだのではなく、ベリーダンスが私を選んでくれたと信じています。
★DS Belly:日本ではまだメンズベリーダンサーは少なく、男性がベリーダンスを踊るというのは珍しく思われる事があるのですが、
セルカンさんが知っている国々ではどうですか?
SERKANさん: 日本のメンズベリーダンサーも見た事あります。メンズベリーダンサーをやる事は簡単な事ではありません。
いろんな国々で様々なカルチャーがあり、全てのカルチャーが認めてるわけではありませんし、男性がベリーダンスを認めない人達もいます。
ただ、同時に個性があってとてもユニークだと私は思います。
私にとってダンスに性別は関係ありませんし、誰にとっても踊るのは自由です!
★DS Belly:
セルカンさんのダンスはいつも本当に楽しく見させて頂いてます。セルカンさんの踊りにはいろんなダンスが
混ざったように感じるのですが、ジャンルという言葉が相応しいか分からないのですが、どのようなスタイルなのでしょうか。
またセルカンさんがダンスを踊る時のポイントなどがあったら教えて頂けますか。
SERKANさん:私が学んできたのは、エジプシャン、ターキッシュスタイルベリーダンス、そしてターキッシュジプシーダンスです。
それらを混ぜて私のスタイルにして踊るのが好きです。
私はベリーダンスをアートとして捉えています。ただお尻を振っていたり、シェイプアップの為のダンスではありません。
ベリーダンスには体型も性別も関係ないですし、これはトルコ、エジプト、レバノンや他の多くの国々が作り上げてきた芸術です。もっともっとベリーダンスの価値もレベルも上がってほしいと願っています。
私のダンスのポイントは、とにかく楽しくて、エネルギッシュでポジティブな所だと思います。
ダンスを踊る事が本当に楽しいので自然に笑顔になってますし、とにかく楽しんでます。
それが私のダンスのポイントです。
もちろん様々なテクニックやコンビネーションもあります。特に私のドラムソロでは、クラシックなドラムソロをやるのではなく、
クレイジーなドラムソロをやっています。私のワークショップの「クレイジードラムソロシリーズ」は、私の代表的なワークショップになっています。
とにかく見に来た方を笑顔にするダンスショーやワークショップが私の取り柄です。
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★DS Belly:
日本のベリーダンサーにダンスを踊る時のテクニックやショーを行う時のアドバイスを頂けますか。
SERKANさん: まずは、自分自身で十分楽しむ事です!その楽しさはお客様にも伝わります。
ショーでは自分自信が何をやっているかしっかり理解し、それを楽しむ事です。そしてお客様をリスペクトし、自分のダンスに対してもリスペクトする。
もちろんテクニックとコンビネーションの練習を重ねる事で自分自身のスタイルが確立する事も重要ですし、何よりも常に学ぶ事が重要!!
常に学ぶ姿勢を大事にして練習に励み、自分自身のダンスの引き出しを増やしダンス自体を裕福にする事です。
★DS Belly:
ベリーダンサーとして、またはインストラクターとして将来の目標、または夢はありますか。
SERKANさん:私は、世界中に自分が持っている知識を教えて回り、ベリーダンスを芸術として広めたいと思っています。
また私が主催をしている“Rakkas Istanbul Festival” を何年も何年も続けてターキッシュダンスやターキッシュダンサーを世界中に広めたいと思っています。
私には憧れのダンサーが沢山います。私は現在その人達と一緒に仕事ができたり会うチャンスがある事を光栄に思っています。
そして私が憧れているダンサーのように、私もいつか誰かの人生を変えれるような憧れのダンサーだと思われるようなりたいです。
★DS Belly:
“Rakkas Istanbul Festival”を主催されていますが、このフェスティバルの事を教えてください。
SERKANさん: “Rakkas Istanbul Festival”はイスタンブールで行われているベリーダンスフェスティバルで、国際マスターティーチャーやターキッシュのスターダンサー
によって2013年に始まりました。きっかけは、私の好きな素敵なイスタンブールでターキッシュのフェスティバルがあっても良いのではないかと思い始めました。
家族や友達そして素敵なゲスト、インストラクター、フェスティバルにチームのお蔭で最初に年から大成功を収め、イスタンブールで一番大きくて素晴らしい国際フェスティバルになりました。
今年は2014年は4月にちょうどフェスティバルが終わり、2015年は、6月10日~14日に行う事が決定いたしました。
2015年も最高なフェスティバルになる事を確信しています!
日本からも素敵な先生のKiki Alma, Yoko, Ikiyo Funahara.....や多くの方からサポートして頂いてます。
日本も日本人も本当に大好きです。
★DS Belly:
“Rakkas Istanbul Festival”主催者としてのゴールや目的などはありますでしょうか。
SERKANさん: 先ほども申し上げましたが、まずはベリーダンスを芸術として思われるようにしていきたいです。
また“Rakkas Istanbul Festival”は何年も続けれるフェスティバルにしたいですね。トルコやターキッシュダンス、様々なスタイルのダンスやダンサーを広めていきたいです。
全てのダンサーが“Rakkas Istanbul Festival”ファミリーとして一緒に集まれれば良いなと思っています。
世界にはまだ多くの問題がありますが、ベリーダンスの世界では、国も、性別も、宗教も、肌の色も他のものも関係ありません。
私たちは皆、共存できるし、一つになれるのです!!!
★DS Belly:
日本にも多くのベリーダンスファンがいるのですが、日本のベリーダンスについてどう思いますか。
また日本のベリーダンサーに一言お願いします。
SERKANさん:日本のベリーダンスは素晴らしいと思います。
私が会った人の中でしか判断はできませんが、会う人は皆素敵なダンサーです。
ダンスのレベル的にも素晴らしい思いますし、何より日本のベリーダンサーは思いやりがあり人として素敵です。もっと練習したり学びたいという気持ちも強く本当に素晴らしいと思いますし、それが日本のベリーダンサーを特別にするのです。
私は日本の皆様が大好きです。
日本の素晴らしい文化、日本人のやさしさ、ベリーダンスに対する姿勢を大切にしてほしいと思いますし、
そのまま突き進んでほしいです。
そして常に学ぶ事を忘れないでほしいと思います。 私たちは人生の中で、毎日新しい事を学んでいますし、学びすぎる事は絶対にありません。
2014年11月に日本に行きますので、11月と来年6月の“Rakkas Istanbul Festival”で是非お会いしましょう!
★DS Belly:最後の質問になります。Serkanさんにとってベリーダンスとはなんですか?
SERKANさん:LIFE!!!
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